気付いたらまた踏みとどまれることもある

もうダメだ、もうイヤだと思いながらもまだ生きていられるのは、自分が辛かった子ども時代に、よい大人たちにもたくさん出会えたから。という部分も大きいと思う。会えなくなっても、いよいよ追い込まれた時に、ふっと名言を思い出したりして、気がついたら何となく眠れていた、目がさめたら別の1日が待っていた、みたいな日がたくさんあったように思う。


そんな、足を向けて寝られませんみたいな何人もの大人のなかに、ひときわ強烈な印象のかたが居られる。
だって入試問題にクラシックや童謡ではなく、お笑いタレントの歌うCMソングの譜面を出されたんですよ。正面からしか勉強、しかしてこなかった私が知らない譜面だ!と会場でパニックに陥るほど、お茶目な先生なんです。

でもまさか、その方の娘さんが、あの新人歌手だとは、気付きませんでした。。だって一%もどこも外見が似ていない。。失礼、才能はもう、そのものです。娘さんの真っ直ぐな歌声に、ああこんな方のお父さんに驚かれるほどの狭い音域を披露していたのかと思うと恥ずかしくて、懐かしくて、歌手さんまで会ったこともないのに妹か娘みたいな気がしてきて、はまってます。

いつか全国区の歌手になって、歌声でまた、私を励ましてください。いつもいつもお世話になりっぱなしな人って、誰にでも必ずいるんですね。絶望の時に思い出せればよいのだけれど。。