趣味2

誰もいない夜中でも、絶望で消えたい昼間でも、どうなっても誰も気付かれないというより邪魔なだけの存在でも、何故か、ビートルズ聴いていたらいやされる。

いつもそういう訳ではない。たまたまぴったりくる時は、やはり君たちだけだよ、ありがとうといつも感謝する。

大人になってからいくら努力しても、幼児期に獲得できなかった感覚は、知識でしか埋められない。いくら薬飲んだって、私を常に気づかい、頭をなでてくれる人は、大人は、現れない。

誤魔化して生きるしかない。


ビートルズの声だけは、彼らが外国の歌手だと気付くより前からこころにしみこんで、優しい。傷口はふさがらないけれども、傷みを忘れることはできる。

リアルタイムできいたことかないため、だいぶ大きくなってから、歌詞の意味など見て、え、こんなくだらん内容ばかりだったのか、と驚いた。でもどうせ、致命的に英語が解らない私には関係ない。

葬式の時に関わってやろうという奇特な人がいたら、ぜひビートルズかけといてほしいなあ、とだいぶ前から願っている。