ある朝

朝は大変におっくうです。

昔ある病院で、これから都合により通えないと伝えると、これからは朝陽を浴びて、、と言われました。もう通えないから、それ以外かける言葉ないの、わかります。でも、それができたら、そもそも薬はいりません。

当時よりはずいぶんましになりましたが、やはり朝が恐いのはまだあります。そんななか、これから近所の幼稚園に向かうらしいバスとすれ違いました。

幼稚園バスは大抵そうですが、今日出会ったのは、窓にめいめいが張り付かんばかりにして、メズラシイ以外なにものでもない!という感じで外を見逃すまいとしている、好奇心の塊たちでした。
私みたいに、富を産み出さず、消費しては文句言うだけのどうしようもない大人が自転車を必死にこいでいるだけの姿でも、幼稚園児からすると、これから出ていく社会そのものなのでしょう。

それならせめて、恥ずかしいことはしないでいこう、とそっと心でつぶやきながら、立派なスーツなのに、必死でネクタイをいちから結びつつ歩く器用な方とすれ違いましたよ。